歌姫桜華



 買い物が終わり、軽くランチをすませてから私たちは帰ることに。




「乗ったか?」


 と後ろをミラーで確認しながら、私の顔を見る。




 心配性なんだから、と心の中で呟いてから「乗ってるってば!」とため息混じりと言う。







 少し進むと早くも赤信号によって、車を止めた。





 ――――そして青信号に変わった、そんなとき。







 キキィィッ!!!






 前からそんな音がしたのを、今でも鮮明に覚えている。



 私は目を疑った、だってこの車に向かってくる車が今にもぶつかりそうで…。




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