歌姫桜華




 今度こそ、本当の“独り”にならなくてはいけないんだ。






 私が三人も殺した。






 殺したも同然の罪を、償わなければならない。








 間接的にだとしても、殺しは殺しだ。









 もう、関わってはいけない。





 今までありがとう、とは言えなかった。言うのが辛かった。






 孤独というものはやっぱり嫌いだ。でも、耐えなければ。




 私は罪という“闇”を抱えてこれから生きていかなければならない。




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