歌姫桜華
「あれって……龍華?」
うっすらとやっと開いた目で、和也が確認した。
銀。拓真。玄。…徹。
同等の力を持つお前らが来てくれた。
勝てるかどうかもわかんないのに、私は不思議と嬉しくなったんだ。
「龍華の皆さんがお揃いで。…てめぇら、相手してやれ」
清乃が影狼の幹部に指示し、早速殴りかかる。
ねぇ、本当にこのままでいいの?
こんなに、友達が仲間が私のために戦ってくれてるのに。…私のためじゃなくてもいい。なにか守りたいもののために戦ってくれてるのに。
私は見ているだけでいいの…?