歌姫桜華
倉庫では、必死に戦ってるあいつらがいて。
清乃はまだ高みの見物。
甲羅のみんなは、龍華が戦う様子を見たり頑張って起きようとしてた。
このままあいつらが戦っても、勝てる状況じゃねえ。だけど、諦めてない。
影狼のやつらは、自信ありげに口角を上げていた。
…なぁ、闇狼。お前は少し私と似てるな…。
闇狼、お前は“桜華”に――――――――……
「っ、」
徹がたった今殴られた頬を気にしながら、蹴りを一発敵に食らわした。
また強くなったな、徹。
まさかここで再会するなんて、思わなかったけど。……会えてよかった。