歌姫桜華



 倉庫では、必死に戦ってるあいつらがいて。


 清乃はまだ高みの見物。


 甲羅のみんなは、龍華が戦う様子を見たり頑張って起きようとしてた。







 このままあいつらが戦っても、勝てる状況じゃねえ。だけど、諦めてない。


 影狼のやつらは、自信ありげに口角を上げていた。







 …なぁ、闇狼。お前は少し私と似てるな…。


 闇狼、お前は“桜華”に――――――――……








「っ、」




 徹がたった今殴られた頬を気にしながら、蹴りを一発敵に食らわした。






 また強くなったな、徹。



 まさかここで再会するなんて、思わなかったけど。……会えてよかった。




< 392 / 830 >

この作品をシェア

pagetop