歌姫桜華
「それに、―――美藍がいることにも驚いた」
そりゃそうだろう。私はずっとお前らから逃げてたんだから。
それに、あの桜華が喧嘩してる様子を隠れながら見てるって状況も、今となっちゃ笑える。爆笑もんだ。
「うん。だろうね」
私は思ったことをそのまま口に出した。
「………
…私さ、独りになるのやめたんだよね。
これからは闇と戦って、光を探すよ。
それに、私は最初から独りになんてなれなかったし」
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