歌姫桜華
冗談とか、嘘とか、そんなんじゃない。本気の告白なんだってわかる。
あぁ、どうしよう。
好きな人に「好き」と言ってもらえることは、奇跡に近い。
そして、その奇跡が起こるとどうしようもなく嬉しい――――――……
「わ、私も……和也のことが―――好き!
一生、ずっと、大切にするね」
きっと私も、顔が真っ赤だ。だって、とても熱い。
私はもらった指輪にチュ、とキスを落とすと今度こそ歩き出した。
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