歌姫桜華

きっとはじめから。



(和也side)









 きっとはじめから、俺は―――――――……











 6月。



 ジメジメとしたそんな季節。





 俺・玄野 和也は寮にある時計をふと見る。






 もう8時半か…。遅刻決定じゃん。





 ルームメイトで仲間の、伊島 美橙と細川 昂と一緒にゆっくりと寮を出る。



 そして、寮の外で千伽 奏多と藤堂 紺と会う。





< 494 / 830 >

この作品をシェア

pagetop