歌姫桜華






 離れるな。傍にいろ。







 いつしかそう思うようになった。







 美藍の持っている“闇”が、美藍をのみこんでしまいそうで、怖かったんだ。




 それほど美藍は苦しんでいて、辛かったんだと思う。







 なぁ…気づけよ。



 友達という存在の、俺らがいるってことに。



 俺らが“光”ってことに。






 どうして…気づかねぇんだよ。







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