歌姫桜華




 頭の中はMIRIAのことで頭いっぱいで、足はレジへと動いていた。





「ありがとうございましたー」




 店員の少し甘さが入った言葉に見送られ、俺はここから出た。




 …さっきのヤツ、まじウザかった。いちいちきめぇんだよ。




 ま、周りは俺が女好きって思ってるみたいだから、営業スマイルでなんとかやれたけど~。





 俺はMIRIAのCDを買った。なんか身体が勝手に動いたんだ。





 まるで「買え」とでも言うかのように。







 俺が入ってる族・甲羅の倉庫に行く。



 俺はまだ下っ端っていう立場で、…でも、幹部候補だった。




 倉庫に着き、下っ端でも使っていいパソコンでMIRIAの曲を聴いた。





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