歌姫桜華





「なに聴いてんの?奏多」





 後ろから声をかけてきたのは、同い年の昂。







「MIRIAってやつの歌」






 振り向きもせずそれだけ答えた。曲に集中してたから。






「MIRIAの?いーよね、MIRIA。俺、結構好き」



「昂も?」



「…も??」





 …あれ?なんで俺、「も」って言ったんだ?





 これじゃあまるで―――――――





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