歌姫桜華




「だって俺、本当はこの高校に入りたかったんだもーん。

 理事長と先生、顔見知りだしぃ?




 で受けたら、落ちちゃったんだ。テヘ」






 女の子みたいな甘い言葉で俺は言った。





「キモッ。…じゃあ、晋也さんに電話しろよ」





 キモッって言われた!!ドン引きされた!しかも、一mくらい離れた!!





 …キモイのはまぁ俺も思ったし、ドン引きならまだ許せる。でも、離れなくても…。



 さすがに、落ち込むぜ?






「わーってるよ」






 俺は唇を尖らせながら言って、晋也さんに電話をかけた。




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