歌姫桜華







「だからといって、信じるかどうかはなぁ……」






 夏休み。俺は一人、寮にいた。





 和也と美橙はコンビニ行くって言って、出かけてしまった。





 エアコンがガンガン効いてるこのだだっ広い部屋に、一人ってなんか寂しい。








 俺は信用する奴としか一緒にいない。



 男女限らず。






 だから悩んでいた。考えていた。





 美藍を信じるかどうか。






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