歌姫桜華
「おん、な…?」
「伊島の彼女なんだろ?」
その言葉を聞いた瞬間、耳まで赤に染まったのがわかった。かぁぁ!という効果音があってるかもしれない。
「ち、ちがっ…」
「隠さなくてもいいんだぜ?」
「ホントに違うの!
私は別に、咲久の彼女なんかじゃないっ」
必死に否定するものの、青澤はニヤニヤ口角をあげてるだけ。絶対、信じてる。その嘘の噂を。
なんで咲久の彼女が私なのさ!変な噂流したの誰だよ。まったく。