歌姫桜華
だが。
「え、もしかして…伊島 美橙…くん??」
「えー!?あの甲羅の!?」
「きゃー♡」
甘ったるい声を発しながら、女3人が俺を囲んだ。
チッ、邪魔なんだよ…。静久ちゃんがどっか行っちまうだろうが!!
「やっぱかっこいいー♡」
「彼氏にしたぁい」
「これから、どっか遊びに行きません?」
ウザイ。キモイ。どっかいけ。
こんなところ静久ちゃんに見られたら………。
神様ってホント意地悪だ。
そう本気で思った。