歌姫桜華





 バチッと、確かに静久ちゃんと目があった。






「静久ちゃん…」




 女に囲まれている俺を見て、顔をしかめた静久ちゃん。





 え…?



 その反応………―――






 期待しちゃうんですけど。







「ねぇ、聞いてるのぉ?」



「美橙く~ん♡」



「一緒に遊ぼうよぉ」





 くねくねする女。


 気持ち悪い甘い声を出しながら、俺の腕を引っ張る。




 どっからそんな声出してんだよ。きめぇ。




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