歌姫桜華








「どっか行け。邪魔なんだよ」






 殺気を出しつつ、俺は睨むようにして女を見た。



 ついでに「ウザイ。キモイ」と言っといた。






「なっ…!」



「うぇ……っ、」



「い、行こ!」




 女はそんな俺を見て、顔を青ざめながらどこかへ行ってしまった。









 まだ俺のことを見てる、静久ちゃん。


 顔は少しホッとしているよう…。


 これはあくまで、俺ビジョンね。






 そんな表情されると、自惚れちゃうんですけど。






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