歌姫桜華
俺はゆっくりと、静久ちゃんの元へと足を動かした。
恋愛感情ってややこしいな。
俺のことどう思ってるのか、知りたくなったり心配になったり。
「好き」が大きくなって、苦しくなったり辛くなったり。
それでも、気持ちが消えることがなく逆に増していく。
「み、美橙くん…」
「静久ちゃん、こんばんは」
って、挨拶だけかよ!
自分に自分で心の中でツッコミ。
なんか話せ……なにか……。
モンモンと考える俺。やべー、焦りすぎて言葉が出てこねぇ。