歌姫桜華




「桜華に会ったあの日も、暴走してたんだ。


 甲羅は正統派なんだけど、俺らのせいで…なんかいろいろ嫌な噂立てられて、


 さらに、ムカついてたときだった。




 桜華に会ったのは。





 薬とかやってる族をつぶしに行って……

 俺らはそのムカつきを相手にぶつけてた。




 で、そんときの総長の声なんか耳に入らなくて…


 相手も死にかけてたそんとき。




 『おめぇら!!!』




 どこまでも響きそうな声に、俺らは殴ってた手を止めたよ。



 …そう叫んだのは、あの時からもう有名になってた桜華だった」




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