歌姫桜華
「い、いきなりキスするなんて…ずるい」
「ほら、行くぞ」
真っ赤に染まった顔を隠しきれなくて、慌てる私。
そんな私を見て、笑う和也。
待ちくたびれた初デートは、甘い甘いキスとともに始まった。
ねぇ、和也。
「好きだよ」
この想いは、一生変わらない。
夕暮れのオレンジに包まれて、二人の影が足元に伸びる。
時間はゆっくりと流れ、大好きの想いが積み重なっていく。
どうしても伝えたくなったんだ。
今、君に。
「和也あのね………」
今、とても幸せだということを。
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