実験体が恋をした
「おいしかったね」
「うん。意外だった」
私たち2人は、
お昼を食べると、
教室に戻ってきた。
「昼休み何しよっか」
暇だ。とにかく暇だ。
「そうだなぁ。う~ん」
2人でうんうんと
唸っていると、
とある女の子が声をかけてきた。
「ねえ、田村さん。
少し相談があるんですけど・・・」
「・・・えっ?私?」
お前意外に誰がいる。
おそらく2人とも、
そう思ったに違いない。
「う、うん」
「何?」
「あのね、櫻田君に私のこと、
紹介して欲しいんだ」
よくよく見ると、
その子のの後ろに、
気の強そうな子が何人かいた。