実験体が恋をした
5分ほどすると、
「あ、いたいた」
竜也と秀が来た。
「じゃあ、秀を預かっといて。
またフって来るから」
「はーい」
また、なんだ。
「りゅ、竜也。いってらっしゃい」
秀は顔を赤くしながら言った。
竜也はというと。
「おう」
・・・嬉しそうだなぁ。
竜也は教室に入っていった。
「ねえ、竜也って、
何気にもてる?」
「うん。
でも、本当にモテ始めたのは、
最近だよ。
まあ、秀もモテたけど」
秀はといえば、心配そうに
教室を覗いていた。
少しして、竜也が戻ってきた。
「なんて言ってた?」
「ん~。放課後に呼び出された」
竜也は、
ま、行く気は無いけど。
と付け足した。