実験体が恋をした


「・・・いや、なんでもない」


柚我君は、頭を振った。



足元ふらついてるな。

大丈夫かな。



「おっと」


柚我君はこけかけた。





これ、

シチュ的には、逆じゃない?


ま、いいか




「大丈夫?」


「大丈夫だから」




「奏真、ごめん」




黒崎先輩が謝る。


なんで?



「いや、いい」




柚我君は、

すたすたと歩きだした。









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