気づかないスキ。
季市と一茶
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体育館に相宮が戻ってきた。
癸生大丈夫かなー
「なあー相宮、癸生大丈夫だったかー?」
「………………おう。ベッドで寝てる。」
……今の間はなんだ?
「そっかーあとで迎えにいこっと!」
「おい…神野…話…あるから、部活後残れ。」
「え?俺今ついさっき迎えにいくって言ったばっかだよな!!話、聞いてた?癸生待たすのもあれだろ?」
「その、香野癸生についてのことだよ。」
「は?…………あぁ…分かった。」
そのままにコートに入り試合が始まった。
そして、部活が終わり…
癸生にメールを入れておいた。
あとは相宮の話を聞くだけ。
なんだ?話って。
「なあー話ってなんだー?」
「あぁ。じゃあ早速だが単刀直入に聞く。お前は香野癸生のことがスキか?」
「あーほんと早速だなあー。んー普通にスキだなあ」
「それは恋のスキか?幼馴染みとしてのか?」
「あーそういうん、よー分からんわ俺」
「ならなおさら言おう。さっき保健室で俺の気持ちを香野にいってきた。お前も知ってるだろ?まあ付き合おうとまでは言ってないが、よくよくは言おうと思ってる。」
「ほーなるほど…」
「それも、今日中に。」
「えらいハードスケジュールやなあー」
「だから、今日の帰りだけ俺に香野を譲ってくれないか」