気づかないスキ。
癸生と一茶
あ…いてててて…
あれ?
ここ…ベッド…?
さっきまで一茶と話してたのに…
って…もう…部活終わってる…
外ももう真っ暗だー。
ん?あ、季市からメール入ってんじゃん
…ガラッ。
ベッドはカーテンで覆われていたから誰が入ってきたか分からなかった。
季市?
でも…季市だったらすぐカーテンを豪快に開けて話しかけてくるはず。
「ど…ちらさまですか?」
「起きてたのか。」
この声は…
「一茶?」
「あぁ。そうだ。」
え?なんで?
「どうしたの?もう真っ暗だよ?帰りなよ」
カーテンを開けながら言った。
「あぁ。香野と帰る。」
「季市?そんな仲良かったっけ?てかあたしも季市と帰る予定なんだけど!」
「や、お前。お前と帰る。」
「え?で、でも季「もう許可はもらった。」」
「許可?」
「あぁ…さっきの話の続きをしたくてな。
ほら、こっちこいよ…帰るぞ。」
さっきの話?
……っ!///
私は思い出しただけで赤りんごみたいに赤くなった。
しかし、その話の続きとやらも気になったからついていってしまった。