気づかないスキ。
「ぃ// 一茶くんとねっっ♪席前後になっちゃったぁー///」



顔を手で隠しながら言うゆら。



一茶とは、同じクラスの相宮一茶のことである。



結構モテるみたい。



個人的にはあの冷血オーラが苦手だけど…



「一茶と…?どっちが前?」



「そりゃあ、ゆらが後ろに決まってんじゃぁん♪」



え!一茶背高いのに?



「えっだって、ゆらの方が断然背ちっちゃいじゃんかー」



にっこり笑いながら言うと、



ゆらはむむむって眉間にシワを寄せながら



「いーのいーの!ゆらはずっと一茶くんの背中を見てたいの♪」



と、妄想の世界へふわふわ飛んでいってしまった。



なんだそれーとか言いつつ話が盛り上がっていると…



「なあなあー葵衣ー」
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