異世界で家庭菜園やってみた
「ひと月後、出来上がった鍬を送ってやる。この私が手ずから打つ鍬だ。楽しみにしていろ」
「わたしはディントで待っていればいいんですか?」
「ユーリがここで出来ることは何もない。国に帰って、自分のやるべきことがあるだろう?」
「……」
「分からんのか?」
「え、えっと……」
考え込む悠里を呆れたように見つめていたマリュエルは、はあと息を吐くと「考えろ。そうすれば、見えてくる」と言って鍛冶場の方へ向かおうとする。そんな彼女に、悠里は慌てて言った。
「マリュエルさん!ありがとう!!」
「礼など、まだ早いぞ。それから……マリーでいいから……」
照れ臭そうに言ってから、マリュエルは花が綻ぶように微笑んだのだった。
「わたしはディントで待っていればいいんですか?」
「ユーリがここで出来ることは何もない。国に帰って、自分のやるべきことがあるだろう?」
「……」
「分からんのか?」
「え、えっと……」
考え込む悠里を呆れたように見つめていたマリュエルは、はあと息を吐くと「考えろ。そうすれば、見えてくる」と言って鍛冶場の方へ向かおうとする。そんな彼女に、悠里は慌てて言った。
「マリュエルさん!ありがとう!!」
「礼など、まだ早いぞ。それから……マリーでいいから……」
照れ臭そうに言ってから、マリュエルは花が綻ぶように微笑んだのだった。