キライのちスキ・・《短編》
<裕太>

公園に来たものの、何を話していいかわかんねぇ…





何こんなに緊張してんだよ…





「なぁ………俺のこと嫌い?」



何聞いてんだ……俺。




告白してるみてぇじゃねぇか。






「………、嫌いじゃない。」





「俺、えみがわかんねぇんだよ。」





「わかんない?」





「昨日、バイト中はあんなにツンけんしていたのに帰り道は泣いて、今日はニコニコしてて……」






「私……素直にとか可愛くとかできないの…自分でもこんな私嫌いだよ…」





そうだったのか……





「確かに、えみのこと可愛くねぇ女って思ってたけど、今は可愛い女だと思ってる。」





「え?」





だから、その顔が可愛いんだって……



真っ赤に顔を染めて…



気付いてないんだろうな。


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