君の事ばかり
変な気持ち、あんな大川の事で…
あんな?ってどんな?この気持ちってどんな気持ち、意味分からないよ。
たかが、大川ごときで
この日は、1日中大川の事を考えて、勉強も手につかなかった、大川めぇーっていつもの、事なんだけどね。
へへ人のせいに、しちゃた。これも、いつもの事なんだけどね。
そー考え事をしてたら、後ろから聞き慣れた声がした。
「帰るそ。あいつが来る前にほら」
「えぇー」
私の手首を、無造作に掴む、と何処かに走っていた。
大川ってチビのくせに、手はちゃんと高校生の男の子なんだよねぇー
少し学校から、離れたところらへんで、大川が止まったから、私は大川の背中にぶつかった。
「急に止まんない出よ。…つか委員会はぁ〜」
「お前と帰りったかったから、逃げてきた。」
たまに、大川は意味わかんなくなる。こんな事言うと顔が真っ赤になるじゃん。
「何、赤くなってんだ?」
「だってそんなことー」
言おうとしたら、大川がフワって私を包みこんでくれた。
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