キミさえいれば
忍び寄る悪魔
「-というわけで、生徒会での俺達の最後の仕事は、次の生徒会役員選挙だ」
私は今日、生徒会室に来ている。
生徒会役員になった時はあんなにイヤだったのに、あともう少しで終わるんだと思うと、なんだかすごく寂しい。
「来週準備に取り掛かるからそのつもりで。以上。解散」
黒崎先輩がそう言うと、みんなが一斉に立ち上がった。
「なんか保、元に戻ってるじゃん。
っていうか絶好調だけど、どうしたんだよ」
浮田先輩がきょとんとした顔で問いかける。
「あぁ、コイツな。
凛ちゃんと仲直りしたんだよ。
だからこんなに機嫌いいんだよ」
そう言って、ニヤニヤと笑う岸先輩。
「なーんだ。
お前らケンカしてただけだったんだ。
別れたとか言ってたから、これはやばいなって思ってたんだ」
そうだった。
浮田先輩には別れたって言ってたんだった。
「とにかく良かったよ。
凛ちゃんとケンカしてる時の保、すげぇ怖いんだもん。
同じクラスの連中、みんな保にビクビクしてたんだ」
岸先輩が珍しく苦笑いしている。
先輩、そんなに怖かったんだ。
なんか、想像が出来ない……。
「それ言うなら凛もだよー。
二学期に入ってから、ずっと死にそうな顔してるんだもの。
見てるこっちがつらかったわ」
美咲にも心配かけちゃったな。
ごめんね……。
私は今日、生徒会室に来ている。
生徒会役員になった時はあんなにイヤだったのに、あともう少しで終わるんだと思うと、なんだかすごく寂しい。
「来週準備に取り掛かるからそのつもりで。以上。解散」
黒崎先輩がそう言うと、みんなが一斉に立ち上がった。
「なんか保、元に戻ってるじゃん。
っていうか絶好調だけど、どうしたんだよ」
浮田先輩がきょとんとした顔で問いかける。
「あぁ、コイツな。
凛ちゃんと仲直りしたんだよ。
だからこんなに機嫌いいんだよ」
そう言って、ニヤニヤと笑う岸先輩。
「なーんだ。
お前らケンカしてただけだったんだ。
別れたとか言ってたから、これはやばいなって思ってたんだ」
そうだった。
浮田先輩には別れたって言ってたんだった。
「とにかく良かったよ。
凛ちゃんとケンカしてる時の保、すげぇ怖いんだもん。
同じクラスの連中、みんな保にビクビクしてたんだ」
岸先輩が珍しく苦笑いしている。
先輩、そんなに怖かったんだ。
なんか、想像が出来ない……。
「それ言うなら凛もだよー。
二学期に入ってから、ずっと死にそうな顔してるんだもの。
見てるこっちがつらかったわ」
美咲にも心配かけちゃったな。
ごめんね……。