キミさえいれば
校舎へと入り保健室に着くと、俺はすぐにベッドのある場所へと急いだ。
シャッとカーテンを開ける。
すると久保田と田辺がベッドの横の椅子に腰掛けていて、その向こうで凛が目を閉じて横になっていた。
俺は久保田達とは反対側に行き、近くにあった丸椅子に腰を下ろした。
「先輩、あの……。
凛は、アイツに……?」
久保田がつらそうな顔で俺に問いかける。
「大丈夫だ。
ギリギリ間に合った……。
最後は守れたよ……」
俺がそう言うと、久保田がふぅと安堵のため息を洩らした。
「だけどアイツ最低よ。
凛には先輩がいるのに……」
「だから気を付けろって言ったのに。
白石、無防備過ぎるよ」
二人の言葉に、胸がズキズキと痛む。
無理矢理されたんだったら、アイツを半殺しにしてやりたいところだけど。
でも凛は、俺を守ろうとしてアイツに応じたんだ。
だから、俺のせいなんだ……。
「ん……」
「先輩っ。凛が起きた!」
久保田の声に慌てて凛に視線を移すと、凛がゆっくりと目を開けた。
「凛、大丈夫か?」
「せんぱい……? ここは……?」
目をキョロキョロと動かす凛に、俺は「保健室だよ」と答えた。
シャッとカーテンを開ける。
すると久保田と田辺がベッドの横の椅子に腰掛けていて、その向こうで凛が目を閉じて横になっていた。
俺は久保田達とは反対側に行き、近くにあった丸椅子に腰を下ろした。
「先輩、あの……。
凛は、アイツに……?」
久保田がつらそうな顔で俺に問いかける。
「大丈夫だ。
ギリギリ間に合った……。
最後は守れたよ……」
俺がそう言うと、久保田がふぅと安堵のため息を洩らした。
「だけどアイツ最低よ。
凛には先輩がいるのに……」
「だから気を付けろって言ったのに。
白石、無防備過ぎるよ」
二人の言葉に、胸がズキズキと痛む。
無理矢理されたんだったら、アイツを半殺しにしてやりたいところだけど。
でも凛は、俺を守ろうとしてアイツに応じたんだ。
だから、俺のせいなんだ……。
「ん……」
「先輩っ。凛が起きた!」
久保田の声に慌てて凛に視線を移すと、凛がゆっくりと目を開けた。
「凛、大丈夫か?」
「せんぱい……? ここは……?」
目をキョロキョロと動かす凛に、俺は「保健室だよ」と答えた。