キミさえいれば
今日は先輩とは途中で別れて、私は一人で帰宅した。


先輩に去年のテストをもらったし、ヤマを張って勉強を頑張る事にした。


いつもより早めに帰宅すると、母さんが笑顔で出迎えてくれた。


「凛、おかえり。

久しぶりにケーキ焼いたの。

食べない?」


「わぁ、食べる。何ケーキ?」


「凛の好きなチーズケーキよ」


「やったー! 私、紅茶入れるね」


私はケトルに水を入れて火にかけた。


紅茶を入れると、早速母さんとチーズケーキをいただいた。


「おいしー。やっぱりお母さんのケーキは最高だね」


「ふふ、ありがとう」

 
ふわふわしてて、ちょうどいい甘さで、私好みなんだよね。


「ねぇ、凛」


「なあに?」


「凛、付き合ってる男の子がいるでしょ?」
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