キミさえいれば
目にギュッと力を入れる先輩。
「先輩、目が覚めたの?
わかる? 凛だよ」
私の声に、先輩がゆっくりと瞼を上げる。
「凛……? ホントに凛……?」
先輩は目の焦点が合っていないのか、なんだかボーッとしている様子。
「良かった。目が覚めて……」
私は先輩の左手を取り、両手で包み込んだ。
「すごく心配したんだよ……。
無事で良かった……」
頬に涙が伝ってしまう。
先輩が生きていて良かった。
目が覚めて本当に良かった……。
「凛、ここはどこ?」
そう言って、キョロキョロと辺りを見回す先輩。
「あ、えっと病院です。
昨日バイクに跳ねられて、救急車で運ばれたの」
「救急車……?」
先輩は事故に遭った事を覚えてないようだ。
「そう、なんだ……。
だから凛、俺に会いに来たんだ……」
私はコクンと頷いた。
「凛……」
「ん?」
「会いたかった……」
先輩が泣きそうな顔をするから、思わず先輩の手をぎゅっと握った。
「私も会いたかった」
心配だし、不安で眠れなかったの。
本当は家に帰らずに、そのまま先輩のそばにいたかった。
「俺ね、ずっと凛の事を探してたんだ…」
「先輩、目が覚めたの?
わかる? 凛だよ」
私の声に、先輩がゆっくりと瞼を上げる。
「凛……? ホントに凛……?」
先輩は目の焦点が合っていないのか、なんだかボーッとしている様子。
「良かった。目が覚めて……」
私は先輩の左手を取り、両手で包み込んだ。
「すごく心配したんだよ……。
無事で良かった……」
頬に涙が伝ってしまう。
先輩が生きていて良かった。
目が覚めて本当に良かった……。
「凛、ここはどこ?」
そう言って、キョロキョロと辺りを見回す先輩。
「あ、えっと病院です。
昨日バイクに跳ねられて、救急車で運ばれたの」
「救急車……?」
先輩は事故に遭った事を覚えてないようだ。
「そう、なんだ……。
だから凛、俺に会いに来たんだ……」
私はコクンと頷いた。
「凛……」
「ん?」
「会いたかった……」
先輩が泣きそうな顔をするから、思わず先輩の手をぎゅっと握った。
「私も会いたかった」
心配だし、不安で眠れなかったの。
本当は家に帰らずに、そのまま先輩のそばにいたかった。
「俺ね、ずっと凛の事を探してたんだ…」