キミさえいれば
ここへ先輩と来た時は、いつも悲しい会話ばかりしていたように思う。


そのいずれも、先輩は私と一緒に暮らしたいって言ってくれたっけ。


そんな先輩の気持ちが、すごく嬉しかった。


私は先輩との思い出を振り返っていた。


物心ついてからの記憶を、思い出せる限り沢山。


どの瞬間を切り取っても。


全てが輝いていて、たもっちゃんの笑顔しか見えない。


私の人生は、たもっちゃんでいっぱい。


兄と妹という関係だったけれど。


たもっちゃんに会えて、本当に良かった。
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