キミさえいれば

一筋の希望

次の日、私は病院内の産婦人科で赤ちゃんの様子を診ていただいた。


あんなことがあったのに、お腹の赤ちゃんの心臓は元気に動いていて。


その生命力に私は驚かされてしまった。


そんな赤ちゃんの様子を見ていたら、産みたくて仕方がなかった。


わかってる。


先輩と私が今すぐ結婚して、二人で赤ちゃんを育てるなんて、そんな簡単なことではないってこと。


だけど、赤ちゃんを諦めるなんて、私にはどうしても出来そうになかった。