キミさえいれば
お日様の下で
「凛。

あたし、お腹空いたー。

そろそろ学食行こう」


「待って、はなちゃん。

これだけ仕上げたいの」


「ほんっと凛は真面目だよねー」


「だって最後の課題だもの。

きちんと仕上げたいじゃない」


「まぁねぇ。

最後かぁ。

早かったよね、この二年」


「うん……」


ホント。


あっという間だったな。







「お?

今日のA定チキン南蛮じゃん。

あたし、これにしよっと。

凛は?」


「私もそうする」


はなちゃんと空いた席に座ると、早速チキンを頬張った。


ふと顔を上げると、学食内には金、銀、赤、青、白などなど。


ド派手な髪色をした学生達の姿が大勢見える。


高校時代、あんなに目立っていた私の存在が薄くなるほど。


この学校は派手な人でいっぱいだ。
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