キミさえいれば
「ところで、保。

凛ちゃんの下着、何色だったと思う?」


「え……?」


「あぁ、たまんね~。

今、思い出しても鼻血出そう」


「おいっ、思い出してんじゃねぇ!」


こ、このエロ野郎が!


彼氏の俺だって見た事ないのに!


「まぁ、そう怖い顔せずにさ、自分の目で確かめてみろって。

凛ちゃん、お前の事頼りにしてるみたいだし、お前が拒否られる事はないと思うぞ」


大亮の言葉に、俺は口をつぐんでしまった。


わかってる。


凛が俺を好きでいてくれてる事は。


だけど俺は、どうしても引っ掛かる事があった。


でも、それを凛にに言うのは、あまりに男らしくなくて、恥ずかしくて言えない。


凛。


俺、自信がないんだ。


お前の事が、好き過ぎて……。


俺だって、凛に触れたい。


だけど……。


不安なんだ……。
< 72 / 311 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop