キミさえいれば
先輩との幸せで優しい時間は流れるのが早くて、季節は既に暑い夏を迎えていた。
付き合い始めてから今までずっと、土日に勉強を頑張る先輩とは休みの日には会えなかったけど、今回初めて先輩が誘ってくれて、デートをする事になった。
二人で街へ出て、ブラブラと買い物をしたり、ご飯を食べたり、ごく普通のデートをした。
その帰り、私達は広くて綺麗な公園へ行き、芝生にそっと腰を下ろした。
目の前には、沢山の親子連れがボールなどで遊んでいる姿が見える。
それを見ていたら、たもっちゃんと遊んでいた頃を思い出してしまった。
「なぁ、凛。
もうすぐ夏休みだろ?
俺な、学校の補習以外にも、夏期講習に行くことになったんだ。
だから、あんまり会えないかもしれない」
「そうなんだ……」
先輩は受験生だもの。
忙しいのは当然だよね。
「そんな不安そうな顔するなって。
毎日メッセージを送るし、電話もする。
凛は?
バイトはあるんだよな?」
「私、夏休みは昼間に入るんです」
「そうか。
じゃあ、合気道の練習の帰りにコンビニ行っても、凛はいないのか」
「はい……」
どうしよう、私……。
すごく寂しいかも……。
付き合い始めてから今までずっと、土日に勉強を頑張る先輩とは休みの日には会えなかったけど、今回初めて先輩が誘ってくれて、デートをする事になった。
二人で街へ出て、ブラブラと買い物をしたり、ご飯を食べたり、ごく普通のデートをした。
その帰り、私達は広くて綺麗な公園へ行き、芝生にそっと腰を下ろした。
目の前には、沢山の親子連れがボールなどで遊んでいる姿が見える。
それを見ていたら、たもっちゃんと遊んでいた頃を思い出してしまった。
「なぁ、凛。
もうすぐ夏休みだろ?
俺な、学校の補習以外にも、夏期講習に行くことになったんだ。
だから、あんまり会えないかもしれない」
「そうなんだ……」
先輩は受験生だもの。
忙しいのは当然だよね。
「そんな不安そうな顔するなって。
毎日メッセージを送るし、電話もする。
凛は?
バイトはあるんだよな?」
「私、夏休みは昼間に入るんです」
「そうか。
じゃあ、合気道の練習の帰りにコンビニ行っても、凛はいないのか」
「はい……」
どうしよう、私……。
すごく寂しいかも……。