アメ、ときどきチョコレート
「かーずやっ、おーはよー」


「ああ、美和。おはよ」


 わたしのおはように、和哉も応じてくれる。




 すると、女子のヒソヒソ声が聞こえてきた。「最近坂本くんと朝倉さん仲いいと思わない?」「もしかして付き合ってるとか?」


 いきなり背中をバンと叩かれた。


「ちょーっとミワ、あんたもついに恋をしたのー?」


 わたしの背中を叩いたのは、芽衣だった。そして芽衣はこう言った。


「でもほんとにミワと坂本くんってお似合いだと思うよ。なんとなーくミワと坂本くんって似てるもんね。髪の毛の色が栗色のところとか、目の色も似てるし、しゃべり方も、なんとなく」


 
「え、えぇ~?」



 勝手に進んでいく話に、わたしはついていけずにいる。和哉の顔を見ると、なぜかすました顔をしていた。


 そして何を言い出すかと思ったら……。




「ああ、美和と俺は、付き合ってるよ」






 え、和哉は今、なんて言った?[美和と俺は、付き合ってるよ]だって?


 





 ーーー和哉は何を言ってるの!?
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