アメ、ときどきチョコレート
「ミワ……ちょっと来て」
次の日の朝、学校に着くなり芽衣に呼び出された。
「昨日、俊一からメールが来たの」
そう言って芽衣はわたしに携帯を見せた。そこには、こう書いてあった。
『俺、やっぱり朝倉のことが好きなんだ。ごめん。』
俊一の、メール……。
「友達なのに、どうしてこうなっちゃうの……?ミワ、なんか俊一とあったの?」
苦いものが、喉のあたりにたまる。
「なんにも……ないけど……」
「じゃあなんでこんなメールがわたしのところに来るのよ!おかしいじゃない!!」
芽衣は泣きながらそう言って、わたしの前から立ち去ってしまった。
わたしの手元には、ただ虚しく光る、芽衣の携帯が残っていた。
「芽衣、あの……」
わたしが携帯を差し出そうとすると、芽衣は椅子からさっと立ち上がって、わたしと目を合わせようともせずに駆けて行ってしまう。
携帯がなくちゃ、困るだろうに……。
昼休み。
わたしは、屋上に行った。
わたしはため息をつきながら、ドロップを口に入れた。このドロップはハッカ味で、食べるとスースーする。あんまりわたしは好きな方じゃないけど、ドロップは何が出てくるかわかったもんじゃないからしょうがないんだけどね。
……っていうのは嘘。わたしはハッカ味のドロップをわざと出したんだ。このハッカ味のドロップは、わたしは好きな方じゃない。好きじゃないっていうか、苦手。苦手っていうのと、好きじゃないっていうのは、微妙に違う。
ハッカ味のドロップを食べるとなんか目に辛さがしみる気がする。それでちょっと涙がでる気がする。
人前で泣いているところを見たくない、から、ハッカ味のドロップをわたしは食べないんだ。
次の日の朝、学校に着くなり芽衣に呼び出された。
「昨日、俊一からメールが来たの」
そう言って芽衣はわたしに携帯を見せた。そこには、こう書いてあった。
『俺、やっぱり朝倉のことが好きなんだ。ごめん。』
俊一の、メール……。
「友達なのに、どうしてこうなっちゃうの……?ミワ、なんか俊一とあったの?」
苦いものが、喉のあたりにたまる。
「なんにも……ないけど……」
「じゃあなんでこんなメールがわたしのところに来るのよ!おかしいじゃない!!」
芽衣は泣きながらそう言って、わたしの前から立ち去ってしまった。
わたしの手元には、ただ虚しく光る、芽衣の携帯が残っていた。
「芽衣、あの……」
わたしが携帯を差し出そうとすると、芽衣は椅子からさっと立ち上がって、わたしと目を合わせようともせずに駆けて行ってしまう。
携帯がなくちゃ、困るだろうに……。
昼休み。
わたしは、屋上に行った。
わたしはため息をつきながら、ドロップを口に入れた。このドロップはハッカ味で、食べるとスースーする。あんまりわたしは好きな方じゃないけど、ドロップは何が出てくるかわかったもんじゃないからしょうがないんだけどね。
……っていうのは嘘。わたしはハッカ味のドロップをわざと出したんだ。このハッカ味のドロップは、わたしは好きな方じゃない。好きじゃないっていうか、苦手。苦手っていうのと、好きじゃないっていうのは、微妙に違う。
ハッカ味のドロップを食べるとなんか目に辛さがしみる気がする。それでちょっと涙がでる気がする。
人前で泣いているところを見たくない、から、ハッカ味のドロップをわたしは食べないんだ。