アメ、ときどきチョコレート
「ふう~っ」


 芽衣とわたしは同時に息を吐いた。


 なんとか生地を型に入れ、焼くところまでできたのだが……。


 一度わたしが生地の入ったボウルをひっくり返して、母さんと芽衣に怒られ、もう一度作りなおすことになったのだ。



「まあ、なにはともあれ焼くところまで来れて安心した~」


 芽衣はおでこの汗を拭きながら言った。


「うん、芽衣ありがと」


 わたしと芽衣は顔を見合わせてニコッと笑った。
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