アメ、ときどきチョコレート
「じゃあ、明日ね、バイバーイ!」


「じゃね」


 芽衣と別れて、わたしは家の方角に引き返し始めた。


「美和か?」


 後ろから誰かに呼びとめられた。


「和哉!」

 
 わたしの後ろには和哉がいた。


「なんでここにいるの?」


「いや、ちょっと散歩に行ってて…」


 私服姿の和哉を見たのは初めてだ。チェック柄のポロシャツに、ジーンズ。すごく、かっこ良かった。


「ね、和哉ーーー」


 わたしは和哉に向かって口を開いた。
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