君の生きた証~love in war~
パトリシアの机の上に、新聞が置いてあった。

【緊迫する政情。戦争間近か】


眉をひそめたくなるような文字。





「これからどうなるんだろうね・・・」

「分かんないよ・・・」


私は、紅茶を飲みながら、うつむく。



パトリシアとおそろいのティーカップは、アレンとロルフが見立ててくれた。

進級祝いにと渡されたプレゼントだ。


かわいい花柄で、私もパトリシアも愛用している。




カップのぬくもりを手に包みながら、ため息をついた。






戦いたくない。

死にたくない。

何より・・・みんなと離れたくない。




そう思っていたのに・・・
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