君の生きた証~love in war~
「ナタリー」


背中から呼びかけられ、振り向く。

制服を血に染めたアレンだった。



「アレン・・・」

「先生、遺体を講堂に運び終えました」

「ありがとう、アレン。あなたももう休みなさい。ケガのない生徒は、校舎の中で休むことになったわ」

「分かりました」



あくまで淡々とした態度のアレンだったが、私には分かった。




ひどく疲れている。
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