君の生きた証~love in war~
「ごめんな・・・」


ナタリーに謝っても仕方ないと分かっていた。

でもそうせずにはいられなかった。

目の前の誰かに謝罪しなければ、やりきれなかった。



「何よ・・・どうしたの?」

「俺の国が・・・壊しちまった・・・」

「あなたがしたわけじゃないわ」

「でも、俺の祖国だ・・・」



俺を産んだ祖国だ。

俺が愛した故郷だ。


それが・・・今はこんなにも憎い。
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