君の生きた証~love in war~
「ねぇ、歴史のレポート終わった?」

「あ、やってなーい」

「私終わったよー、あそこ好きだから」

「中世ね-」

「ナタリーは、マルゴ王妃と同じ名前だから」

「マルグリットかー」

「えへへ・・・あのくらいモテたらいいのにね」

「じゅーぶんでしょー?」

「アレンとラブラブじゃーん」

「やだぁー」




そんな他愛のない会話をしていた。




エキゾチックな顔立ちのアグネスは、男子からの人気が絶大だ。

同じクラスのスティーヴンや、アーロンは、ベタ惚れだとか。

でも、アグネスには意中の相手がいる。

恋愛偏差値の高さで比べるとしたら、たぶん、この4人の中で一番じゃないかな。




ノエラは、そばかすに悩む眼鏡の女の子。

でも、キュートだ。

花壇の手入れが好きで、学校でも花の世話をしている。

女の子らしい趣味なので、洋服を見立ててもらうにはぴったりの子だ。




『新聞部のお喋りなコマドリ』。

そんなあだ名の4人。

そんな4人。

仲良しの4人。




いつも通りの朝の風景だった。


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