君の生きた証~love in war~
「そうね・・・」

「生き残ったのは・・・奇跡だよな・・・」

「えぇ・・・」



ナタリーの金色の髪が風に揺れる。

青い眼差しの光る横顔が絶望に陰る。





自覚しているのかそうでないのか。

全てがなまめかしく見える女というのは、少なからずいるものだ。

ある種の男を惹きつけてやまず、ぞくりとするほど妖艶な空気に包まれている。




そして、そういう女に惚れる男も、少なからずいるのだ。



あっけらかんと見せる笑顔。

素朴な癖毛の揺れ。




そんな隙間から、ふとのぞく色気に溺れる男というのも・・・確かにいる。










「叶うなら、みんなと一緒に生きていきたかったわ・・・」




そうつぶやいて、目を伏せる仕草が、ひどく綺麗に映って・・・







そこでなんだか・・・









俺は・・・












































理性が限界まで飛んだ。

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