君の生きた証~love in war~

アレンside ~死地を駆け抜けて~

「あー、寒いなー」


もう一枚シャツを重ねればよかったと後悔する。

いつもより、気温が低い。



身体を温めようと、テニスラケットをひゅんと一振り。

いつも通りの手応えと重み。



低血圧の恋人は、ちゃんと起きられただろうか。



金色の髪に寝癖がつく様子を想像して、顔がにやけた。

かわいいだろうな、と思ってしまうのは、俺だけの秘密だ。

< 33 / 552 >

この作品をシェア

pagetop