君の生きた証~love in war~
「どれだけ汚くても、どれだけ卑怯でも、どれだけ愚かでも・・・お前がほしかったんだ」


長身のロルフが、私の上に覆い被さり、ささやく。


「好きなんだ・・・」




そして・・・また、唇が重なった。



私の苦手な煙草の匂いがきつくなる。

どうしてだろう。

アレンの顔がうまく思い出せない。



拒めば、どうなるかと思うと怖かった。



私はもう、男女関係について純情でいられるほど子供ではなかったのだ。

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