君の生きた証~love in war~
制服のリボンが緩められていく。



「やだ・・・アレン、こんなところで・・・」

「だめ。めちゃくちゃにしてやる」

「で・・・もっ、ぁ・・・っ」

「ナタリーって、耳弱いのな」



ひたりと耳元に唇を寄せられる。

丁寧でしっとりとした口づけ。



甘い水音に、身体が染められていく。



恥ずかしかったが、それが、より確かな形で結ばれるための行為なのだと私は理解していた。



「ナタリー、好きだよ」

「私も・・・」




好きだ。

アレンが好きだ。



だから、全てを許したい。

全てを分かち合いたい。

全てを与えたい。

全てを・・・





アレンのわずかにぎこちない様子が、少しおかしい。



私は、アレンの長めの茶色い髪に指を絡めた。

身体にキスを落とされ、思わず甘い吐息が漏れる。



優しくて、不器用で、甘やかな扱いだった。





だんだん、怖いという気持ちは薄れていった。

アレンの腕の中は心地よくて、ずっと前から知っていたみたいだった。



怖い、よりも、気持ちいいという感覚が徐々に身を包んでいった。






アレンのキスも、私の体に触れる手つきも、全てが気持ちがよかった。



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