君の生きた証~love in war~
「なた・・・ナタリー・・・!」


悲鳴とも安堵ともつかぬ声で、アレンがナタリーの名を呼んだ。

そして、駆け寄り、抱きしめる。



「ナタリー・・・よかった、生きてた・・・」

「アレ・・・ン、アレン・・・」



遅れて、ロルフも私の手を握った。

ふわりと煙草の残り香がする。



私が好きな・・・ロルフの煙草の匂い。








「パトリシア・・・無事だったか・・・」

「えぇ・・・えぇ、あなたも・・・よかった・・・」



感極まったように、ロルフが目を細め、その場に座り込んだ。
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